ハヤブサ24

九州出身の鉄道ファンです。
現在は関東に在住しています。このブログは主に鉄道系のニュースなどを投稿したり、時々、鉄道で旅したときの日記なども投稿します。 鉄道以外の乗り物も投稿することもたまにはあります。

    2020年11月




    (出典 shinkansen-ido.com)


    親子で乗れる新幹線。

    お子さんのテンションが思わず上がっても、大丈夫

    JR東日本11月27日(金)、東北新幹線やまびこ」の普通車指定席1両を「乳幼児連れ専用車両」とする家族向け座席プラン「乳幼児のお子さま連れ専用車両で行く!パパママ安心 新幹線たび」を期間限定で発売しました。

    対象となるのは12月26日(土)から28日(月)までの下り「やまびこ161号」「同163号」と、2021年1月4日(月)から8日(金)までの上り「やまびこ58号」、4日と5日(火)の上り「やまびこ188号」です。

    座席は、小学生以上の1人につき横並び2席が利用できます。同伴可能な乳幼児(未就学児)は大人1人につき2人までです。余った座席は、荷物置きなどに活用できます。3列シートでは、通路側の座席は締め切りとなります。

    価格は、東京~仙台間が大人1万800円子ども5800円。東京~盛岡間が大人1万3400円、子ども7100円です。指定席購入1人につき、ニューデイズやキオスクで使える500円分の利用券が配布されます。

    申込は、ウェブサイト「JR東日本国内ツアー」から、もしくは「びゅう予約センター」での電話予約から行います。

    「やまびこ」として運転されるE5系電車(2011年11月、恵 知仁撮影)。


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【東北新幹線「お子様連れ専用車両」運行 1人2席確保でゆったり旅 東京~盛岡・仙台限定】の続きを読む




    (出典 upload.wikimedia.org)


    新たな貨物電車はできるのかな?

    東京貨物ターミナルと安治川口(大阪)を最高速130km/hで結ぶ高速貨物列車スーパーレールカーゴ」。

    2004年に臨時高速貨物列車として同区間を走り出し、50レ・51レと定期列車化され、ことしで17年目。

    まずは佐川急便2004年3月にリリースした公式発表を。

    特急コンテナ列車「スーパーレールカーゴ」が正式運行を開始(2004/03/16)

    「モーダルシフトの一環として、佐川急便日本貨物鉄道が共同開発した特急コンテナ列車「スーパーレールカーゴ」が、3月13日(土)より正式運行を開始しました。

    スーパーレールカーゴは、日本初の電車型貨物列車で、駆動モーターを備えた電動車を4両組み込むことにより加速性が向上し、東京−大阪間を約6時間で結びます。

    毎日深夜に10トントラック56台分に相当する16両編成(28コンテナ)の列車を東京−大阪間上り下り各1本を運行し、年間で1万4000トンのCO2削減を見込んでいます。

    同日には、東京貨物ターミナル駅東京都品川区)・安治川口駅大阪市此花区)にて出発式が行われ、両駅より第一便が出発しました」(佐川急便

    スーパーレールカーゴの車両、JR貨物M250系電車などのプロフィールについてはまた別で記すとして、今回は東京~大阪を6時間で結んでいる現在について。

    現在の時刻表をみてみよう。

    スーパーレールカーゴ下り51列車のタイムライン

    高速コンテナ貨物列車/日曜運休

    東京貨物ターミナル2314発、川崎貨物、横浜羽沢を経て、相模貨物(001)、静岡貨物(114-116)で2分停車、愛知県に入り稲沢(322-324)でも2分停車。

    JR西日本エリアに入ると、東京近郊よりも平均速度を一気にあげて東海道線を突っ走り、終点の安治川口駅には526に着く。

    先行する福山レールエクスプレスを追い抜く

    このスーパーレールカーゴ51レが出発する28分前、2246に東京貨物ターミナルを出発する高速コンテナ貨物列車53レが、「福山レールエクスプレス」吹田貨物ターミナル行き。

    この福山レールエクスプレス53レは、後ろから迫ってくるスーパーレールカーゴから逃げるように走るも、西浜松では12分差、稲沢(328-330)で逆転され6分遅れて53レが着発。吹田貨物ターミナルに534に着く。

    東京貨物ターミナルから吹田貨物ターミナル駅まで、スーパーレールカーゴと福山レールエクスプレスを所要時間で比べると、スーパーレールカーゴが5時間57分、福山レールエクスプレスが6時間48分。所要時間差51分。

    走る速さは違えど、東京と大阪の間を、青いスーパーレールカーゴと、緑の福山レールエクスプレスが、東海道を深夜を、毎晩ともに駆けている。



    (出典 news.nicovideo.jp)

    【17年目の東京―大阪 特急コンテナ列車 スーパーレールカーゴ、その速さと環境性】の続きを読む




    (出典 cdn3.railf.jp)


    いろいろと本が出ています。

     運行開始7周年を記念し、「ななつ星」の旅の記憶や憧憶を7人の人気作家たちが短編小説とエッセイ等に描いた小説本を刊行しました。「ななつ星」をめぐって織り成す、7人の「旅と人生」の物語。珠玉の一冊です。ぜひ、全国の主な書店、ネットストアでお買い求めください。



    タイトル 「Seven Stories 星が流れた夜の車窓から」

    ■発売日 : 2020年11月25日(水)

    ■出版社 : 文藝春秋

    ■著者及び収録作 : 書下ろし2作品を含む以下7作(※敬称略)

    糸井重里 / 「帰るところがあるから、旅人になれる。」
    ・井上荒野 / 「さよなら、波瑠」
    ・恩田 陸 / 「ムーン・リヴァー
    ・川上弘美 / 「アクティビティーは太極拳
    ・小山薫堂 / 「旅する日本語
    ・桜木紫乃 / 「ほら、みて」
    ・三浦しをん / 「夢の旅路」


    ■装幀・装画 : クラフト・エヴィング商會 [吉田篤弘・吉田浩美]

    ■定 価 : 本体1,500円+税


    <「ななつ星」車内限定版も登場>
     「ななつ星」車内では、九州をエッセイと写真で紹介するビジュアル冊子「ななつ国物語」と2冊セットの特装版として販売します。ビジュアル冊子では、浅田次郎、安部龍太郎桐野夏生、小池真理子、島田雅彦、高樹のぶ子、林真理子(敬称略)の7人の作家による、九州7県にまつわるエッセイを書下ろしていただきました。



    ■「Seven Stories 星が流れた夜の車窓から」―著者・プロフィール

    糸井重里(いとい しげさと)
     1948年群馬県生まれ。「ほぼ日」代表。広告、作詞、文筆、ゲーム制作など多彩な分野で活躍。
     98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に「かならず先に好きになるどうぶつ。」、「みっつめのボールのようなことば。」、「いつか来る死」(小堀鴎一郎との共著)ほか多数。

    ・井上荒野(いのうえ あれの)
     1961年東京都生まれ。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞してデビュー
     2004年「潤一」で島清恋愛文学賞、08年「切羽へ」で直木賞、11年「そこへ行くな」で中央公論文芸賞、16年「赤へ」で柴田錬三郎賞受賞。2019年に発表された「あちらにいる鬼」は父・井上光晴を描き大きな話題に。

    恩田陸(おんだ りく)
     1964年宮城県生まれ。92年「六番目の小夜子」でデビュー
     2005年夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞本屋大賞ダブル受賞。06年「ユージニア」で日本推理作家協会賞、07年「中庭の出来事」で山本周五郎賞を受賞。17年「蜜蜂と遠雷」第156直木賞、第14回本屋大賞を受賞。19年「蜜蜂と遠雷」は映画化された。

    ・川上弘美(かわかみ ひろみ)
     1958年東京都生まれ。94年、デビュー作「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞受賞。
     96年に「蛇を踏む」で第115芥川賞を受賞。99年には、同「神様」でBunkamuraドゥマゴ文学賞紫式部文学賞を受賞、また「溺レる」で伊藤整文学賞女流文学賞受賞。01年には、「センセイの鞄」で第37回谷崎潤一郎賞受賞。

    ・小山薫堂(こやま くんどう)
     1964年熊本県生まれ。放送作家。脚本家。京都芸術大学副学長。
     日本大学芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「料理の鉄人」、「カノッサの屈辱」など斬新なテレビ番組を数多く企画。脚本を担当した映画「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。執筆活動の他、地域・企業のプロジェクトアドバイザーなどを務める。熊本県のPRキャラクターくまモン」の生みの親でもある。

    ・桜木紫乃(さくらぎ しの)
     1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞して作家デビュー
     「ラブレス」で島清恋愛文学賞受賞。13年「ホテルローヤル」で直木賞受賞。本年「家族じまい」で中央公論文芸賞受賞する。現在、「ホテルローヤル」が映画化され大きな話題となっている。

    ・三浦しをん(みうら しをん)
     1976年東京都生まれ。2000年、書下ろし長篇小説「格闘する者に○(まる)」でデビュー
     以後、「月魚」、「秘密の花園」、「私が語りはじめた彼は」などの小説を発表。「乙女なげやり」、「あやつられ文楽鑑賞」、「悶絶スパイラル」、「本屋さんで待ちあわせ」、「ぐるぐる(ハート)博物館」など、エッセイ集も注目を集める。06年「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞、12年「舟を編む」で本屋大賞、15年「あの家に暮らす四人の女」で織田作之助賞を受賞。


    ■車内限定ビジュアル冊子「ななつ国物語」―著者・プロフィール

    ・浅田次郎(あさだ じろう)
     1951年東京都生まれ。
     95年「地下鉄メトロ)に乗って」で吉川英治文学新人賞、97年「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞2000年「壬生義士伝」で柴田錬三郎賞、07年「お腹召しませ」で司馬遼太郎賞、08年「中原の虹」で吉川英治文学賞、10年「終わらざる夏」で毎日出版文化賞、16年「帰郷」で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。「蒼穹の昴」、「椿山課長の七日間」、「薔薇盗人」、「憑神」、「夕映え天使」、「赤猫異聞」など多彩な作品があり、幅広い読者を獲得している。

    ・安部龍太郎(あべ りゅうたろう)
     1955年福岡県生まれ。90年「血の日本史」でデビュー
     「黄金海流」、「彷徨える帝」、「関ヶ原連判状」等の重厚かつサスペンスフルな時代小説を立て続けに発表、その頃に「隆慶一郎が最後に会いたがった男」という伝説が生まれた。05年「天馬、翔ける」で中山義秀文学賞、13年「等伯」で直木賞を受賞。近著に「冬を待つ城」、「姫神」、「義貞の旗」、「海の十字架」などがある。

    桐野夏生(きりの なつお)
     1951年石川県生まれ。93年、「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー
     98年、「OUT」で第51回日本推理作家協会賞、99年「柔らかな頬」第121回直木賞、03年「グロテスク」第31回泉鏡花文学賞、04年「残虐記」第17回柴田錬三郎賞、05年「魂萌え!」第5回婦人公論文芸賞、08年「東京島」第44回谷崎潤一郎賞、09年「女神記」第19回紫式部文学賞、11年「ナニカアル」第62回読売文学賞 小説賞をそれぞれ受賞。

    ・小池真理子(こいけ まりこ)
     1952年東京都生まれ。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞(短編部門)、96年「恋」で第114直木賞、98年「欲望」で第5回島清恋愛文学賞2006年「虹の彼方」で柴田錬三郎賞、12年「無花果の森」で芸術選奨文部科学大臣賞、13年「沈黙のひと」で吉川英治文学賞を受賞。著書に「無伴奏」、「冬の伽藍」、「虚無のオペラ」、「青山娼館」など多数

    ・島田雅彦(しまだ まさひこ)
     1961年東京都生まれ。83年「優しいサヨクのための嬉遊曲」を発表し注目される。
     「夢遊王国のための音楽」で野間文芸新人賞、「彼岸先生」で泉鏡花文学賞、「退廃姉妹」で伊藤整文学賞、「虚人の星」で毎日出版文化賞を受賞。著書に「天国が降ってくる」、「僕は模造人間」、「エトロフの恋」、「おことば」、「フランシスコ・X」、「徒然王子」、「悪貨」、「ニッチを探して」などがある。

    ・高樹のぶ子(たかぎ のぶこ)
     1946年山口県生まれ。80年に「その細き道」で作家デビュー。84年に「光抱く友よ」で芥川賞を受賞。その他にも島清恋愛文学賞(蔦燃)、女流文学賞(水脈)、谷崎潤一郎賞(透光の樹)、芸術選奨文部大臣賞(HOKKAI)、川端康成文学賞(トモスイ)など多数の文学賞を受賞しており、2009年に紫綬褒章を受勲。また、九州大学アジア総合政策センター特任教授を務めているほか、芥川賞、日経小説大賞、野間文芸賞、大佛次郎賞、島清恋愛文学賞などの選考委員も歴任している。

    ・林真理子(はやし まりこ)
     1954年山梨県生まれ。82年エッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」が大ベストセラーに。
     86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞を、95年「白蓮れんれん」で柴田錬三郎賞を、98年「みんなの秘密」で吉川英治文学賞2013年「アスクレピオスの愛人」で島清恋愛文学賞、20年、菊池寛賞を受賞。そのほかの著書に「不機嫌な果実」、「野心のすすめ」、「出好き、ネコ好き、私好き」、「大原御幸 帯に生きた家族の物語」など多数。


    ■装幀・装画―プロフィール

    クラフト・エヴィング商會 [吉田篤弘・吉田浩美]
     日本のグラフィックデザイナー、著作家。吉田篤弘(1962年生まれ)と吉田浩美(1964年生まれ)の二人からなるユニットである。実在しない書物や雑貨などを手作りで作成し、その写真に短い物語風の文章を添える、という形式の書物をいくつか出版しているほか、ブックデザイナーとして文芸書など多くの書籍のデザインを手がけている。2001年、「稲垣足穂全集」、「らくだこぶ書房21世紀古書目録」で講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞。

    配信元企業:九州旅客鉄道株式会社

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    (出典 news.nicovideo.jp)

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    (出典 dime.jp)


    車両も変わってきています。

    どんな音が出るのでしょうか?

    三菱電機2020年11月26日(木)、同期リラクタンスモーター(SynRM)を鉄道車両用に開発し、東京メトロの車両で走行試験を行うと発表しました。

    SynRMは永久磁石を必要としないなど、効率性やコスト面でメリットがありますが、トルクの変動が大きく、高い制御技術を必要とするため、広く実用化には至っていませんでした。

    三菱電機は高トルク・中高速域で高効率であるという特性を活かせる鉄道車両への導入のため、世界最大級の最大出力450kW級(定格200kW級)のSynRMと、そこから安定的なトルクを得るためのインバーター制御技術を世界に先駆けて開発しました。

    この新しい鉄道用モーターは、東京メトロ日比谷線の最新車両「13000系」に試験搭載され、2021年3月ごろから夜間走行試験にて性能評価が行われる予定です。

    2017年デビューの東京メトロ日比谷線13000系電車。新開発のモーターの試験が行われる(2016年8月、恵 知仁撮影)。


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    (出典 upload.wikimedia.org)


    昔はあった。

    旅客輸送だけでなく生鮮品輸送にも活躍する山形新幹線つばさイメージ。新在直通運転で東京駅と山形、新庄駅を直結します。 写真:K@zuTa / PIXTA

    最近、「営業列車で○○を運ぶ」のニュースを良く見掛けます。○○に入るのは宅配便、鮮魚、果物など。一般には貨物・荷物でくくれそうですが、私は「商品」と呼ぶのが適切なように思えます。輸送時間を争う荷物にとって、新幹線や特急列車のスピードは商品の付加価値を高める強力な武器になります。

    もう一つ、地方圏で始まっているのが定期列車や路線バスを活用した貨物・荷物輸送。宅配便会社などは物流手段をトラックから列車やバスに切り替え、地方圏でも確実に荷物を配送する。鉄道シフトは生活インフラの維持につながります。事例のいくつかを紹介するとともに、国の支援策、そして戦前にさかのぼる「旅客列車で荷物を運ぶ」の歴史をたどってみたいと思います。

    当初の呼び名は「電車モーダルシフト」

    渋滞回避と環境負荷低減の効果をアピールする国交省の物流政策資料。左下写真は京福電鉄によるヤマト運輸宅急便輸送です。画像は国交省2016年度予算概算要求資料から

    国土交通省の呼称は「貨客混載」。確かにその通りですが、2016年度に国の支援制度が創設された当初は「電車モーダルシフト」の通称も使われていました。バスやタクシーは電車じゃない、非電化線区は「気動車モーダルシフト」とあれこれあって貨客混載になったのですが、輸送手段(モーダル)を変更(シフト)する点では、一般的なトラックから鉄道へのモーダルシフトと変わりません。

    最近のニュースを3題紹介します。山形県産のブドウ「ラ・フランス180kgが2020年11月5日山形新幹線で初めて山形駅から東京駅に輸送されました。JR東日本仙台支社と山形県が連携を深める中で実現に至ったもので、JR東日本グループ3社が協力。東京駅構内の地域産品販売店で売り出されました。完熟間際のブドウ新幹線でスピーディーに運ぶことで、商品価値が高まるそうです。

    JR九州佐川急便2020年8月26日、宅配貨物を九州新幹線で運ぶ貨客混載事業に基本合意しました。佐川は集配効率向上、JR九州新幹線の余剰スペース活用による収入増に期待します。輸送区間は博多―鹿児島中央間の鹿児島ルート全線。両社で実証実験を行い、輸送ニーズやコストを検証します。

    私鉄では西日本鉄道が挙げられます。といっても利用するのは高速バス東京都の農業マーケティングベンチャーのアップクオリティとの協業で2020年9月、九州各地の特産品を福岡都市圏に運んで販売する貨客混載・産直販売事業に取り組みました。

    新潟県第三セクター北越急行2017年春から佐川急便の小口貨物を営業列車で運びます。鉄道の輸送区間はうらがわら~六日町間。 写真提供:北越急行

    始まりは京都・嵯峨野にあり

    国の物流政策に初めて貨客混載が登場したのは2016年度です。政策名は、「都市鉄道などの旅客鉄道を利用した新たな物流システム構築に係る設備の導入経費補助」。ラッシュ以外の空いている電車を利用したり、貸切電車を走らせて宅配便などを運び、交通渋滞を回避しつつ環境負荷を軽減します。

    国交省の補助制度は、電車に荷物を載せる垂直式・階段式カート運搬機、けん引車、フォークリフト、荷物用車両といった設備投資費用の3分の1を助成します。電車の床面は地上1mちょっとの高さがあり、旅客用プラットホームを利用する場合以外は荷物を持ち上げなければならず、そのための物流機器の導入経費を国が支援します。

    国交省の電車モーダルシフトは、突然生まれたわけでなく先例がありました。ヤマト運輸京福電気鉄道2011年5月から始めた「路面電車を活用した宅急便輸送」。ヤマトは、京都市中心部の集配基地から嵐山営業所までの宅急便輸送に嵐電の貸切電車を利用します。利用区間は西院車庫から嵐山駅または嵐電嵯峨駅まで。電車から降ろした宅急便は、届け先までのフィーダー輸送に電動アシスト付き自転車を活用、二酸化炭素CO2)排出を実質ゼロにします。

    ヤマトは車両台数抑制、低公害な集配、走行距離短縮、モーダルシフト推進といった項目を掲げます。京福は古都・京都を走る鉄道事業者として環境負荷軽減に貢献しつつ、鉄道の利用促進も目指します。嵯峨野は、紅葉シーズンなどマイカーが大渋滞して身動きが取れなくなります。ヤマトと京福の共同輸送は、まさに〝ウインウイン〟の関係といえます。

    JR東日本は生鮮品を輸送 将来の電子部品も視野に

    JR東日本の「新幹線物流」イメージ。鉄道の両端部分も含め生産者から消費者への一環輸送を目指します。 画像:JR東日本発表資料から

    事例で分かるように、貨客輸送は2つのパターンに分かれます。一つ目は東北・山形新幹線ブドウ輸送に代表される新幹線高速バススピードを付加価値化するもの。二つ目はヤマトと京福の宅急便輸送をはじめとする、物流効率化や環境負荷軽減を志向する共同輸配送です。人口の少ない地方圏でも、鉄道事業者と物流企業のニーズがマッチすれば成立の余地はありそうです。

    コロナ禍で利用客減少が続く中、貨客混載に本腰を入れる姿勢を打ち出したのがJR東日本です。新幹線車内販売商品を置くスペースを活用、北陸新幹線長野県産の果実を長野駅から東京駅まで運ぶほか、東北新幹線などを使って宮城県産の梨を仙台駅から新函館北斗駅まで運ぶ計画もあります。将来は取り扱う貨物を地域特産品だけでなく、電子部品などに広げる構想です。

    荷物台付きガソリンカー、国鉄には形式「ニ(荷物)」の合造車も

    車端部に荷物台のある加悦鉄道のキハ101。本稿と関係ありませんが、車両を保存展示していた「加悦SL広場」は2020年3月で閉鎖。地元報道によると、キハ101はNPO団体が動態保存するとのことです。 イメージ写真:c6210 / PIXTA

    まずは写真をご覧下さい。京都府日本海側の与謝野町を1926年から1985年まで走っていた加悦鉄道というローカル私鉄のガソリン動車のキハ1011936年に自社発注したそうです。加悦はかえつでなく「かや」と読みます。写真は転車台に乗っているので見えませんが、車輪は片方が2軸(台車)、もう片方が貨車のような1軸の片ボギー車で、一方の車端に荷物台があります。ここに荷物を積んで運んだわけで、少々強引かもしれませんが私は貨客混載のルーツを見る思いがします。

    話を続ければ、国鉄にはクハニ、クモハユニ、キハニ、キハユニ、オハニ、スハニなどの形式称号で呼ばれる半室旅客、半室荷物の合造車が多数ありました。今は現地印刷や航空便に取って代わられましたが、国鉄時代は新聞をブルートレインの荷物車や急行列車の合造車で運んでいました。列車は速くて時間に正確とあって、定時配達される新聞輸送にぴったりだったのです。

    現在は貨物と荷物の境界線はあいまいですが国鉄時代、貨物の担当は貨物局、荷物は旅客局と明確に線引きされていました。国鉄の手小荷物輸送はJR発足期が宅配便の成長期に重なったため、新幹線で書類を運ぶ「レールゴーサービス」などを除き自然消滅しました。しかし、コロナ禍ニューノーマル時代に貨客混載として復活しつつあるのは、私には「時代は回る」と思えてしまうのです。

    文:上里夏生



    (出典 news.nicovideo.jp)

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