ハヤブサ24

九州出身の鉄道ファンです。
現在は関東に在住しています。このブログは主に鉄道系のニュースなどを投稿したり、時々、鉄道で旅したときの日記なども投稿します。 鉄道以外の乗り物も投稿することもたまにはあります。

    カテゴリ:鉄道 > 蒸気機関車



    (出典 1.bp.blogspot.com)


    貴重な写真。

    ボイラー爆発

    ボイラー爆発後の蒸気機関車 vintag.es

     19世紀後半から20世紀始めにかけて、蒸気機関車のボイラーはたびたび爆発したそうだ。

     その原因は、スケーリング(不溶性固形物がボイラー内に付着すること)やオーバーヒートを引き起こす水処理のミス、低水位、安全バルブの詰まり、あるい機関士・機関助士の操作みすなど、たくさんある。最悪の場合、ボイラー爆発につながる炉の爆発もある。

     失敗は成功の母とも言われているが、産業革命以来、人類は数々の失敗を乗り越えて現代のテクノロジーを築き上げてきた。

     ここでは、写真に記録されたボイラー爆発後の蒸気機関車の写真を見ていこう。

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    危険なボイラー爆発


     特に危険なのは、機関車タイプの煙管ボイラーの爆発だという。

     ボイラーの火室の上部には、常にある程度の水をはっておかなくてはならない。そうしないと、炎による熱でここの天井板が脆くなって、通常の作動圧力でも限界に達してしまう可能性があるからだ。

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     こうした失敗は、鉄道機関車に限ったことではない。機関車型ボイラーは、牽引自動車、可動式エンジン、採鉱や伐採用のスキッドエンジン、製材所や工場用の定置エンジンにも使われていて、パッケージボイラーとして、加熱等のプロセスのための蒸気を供給していた。いずれにしても、水位を適切に保つことが、安全に操業するための基本だ。

     初期の頃から、試行錯誤を繰り返して、わたしたちは蒸気機関のさまざまな知識を得てきた。爆発の災難やその結果生じた損害は、避けられないことだったが、19世紀末までには、設計や保全整備が劇的に改善されて、爆発事故はかなり減った。その改良は20世紀に入っても続く。

     その後、さまざまな防護装置がとられるようになり、爆発事故はまれになった。政府や業界の要望によって定期点検が義務づけられたからだ。安全装置が効かないと、温水器が驚くべき破壊力で爆発することもあったのだ。

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    References:Bizarre Vintage Photos Of Steam Engines After A Boiler Explosion From The Late 19th And Early 20th Centuries/ written by konohazuku / edited by parumo

    全文をカラパイアで読む:
    http://karapaia.com/archives/52288152.html
     

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    ボイラー爆発後の蒸気機関車を記録した古写真(19世紀後半から20世紀前半)


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    (出典 livedoor.blogimg.jp)


    D51 561

    (出典 Youtube)


    北海道を走ったSL。

    苗穂工場で産声をあげ、北海道の大地を250万km以上 走り続けたデゴイチ、D51蒸気機関車561号機が、群馬 川場村にいる。

    関越自動車道 沼田IC からクルマで10分。上越新幹線 上毛高原駅からタクシーで30分。

    ホテル田園プラザ。

    かつては、テンダーにコンプレッサーを仕込み、圧縮空気で走らせるという“動態保存”をみせてくれた時期があったけど、いまは動かない。

    「機関士というか運転手がね、亡くなってしまったんですわ。それで、この機関車も動けないんですわ」

    それでも雪国の釜らしくスノープラウ(雪除け)がつき、旋回窓がある姿は、迫力がある。時期によってデフレクタ(煙除け)が変わったりもする。

    この D51 561 は、1940(昭和15)年、北海道 苗穂工場でつくられ、函館、富良野、滝川と北海道の機関区をわたり、道内258万kmもの距離を走って1976(昭和51)年に廃車。

    その翌年にここ群馬県川場村へとやってきて、北関東の山奥で余生を送ってきた。

    いま、ホテル関係者や愛好家などの尽力で、D51 561 のまわりに上屋がついて、きれいな状態で保存されてるみたい。

    ――― ロビーからちらっとみえD51 561 。きれいに整備された姿を愛でながら、ロビーやテラスコーヒービールといっしょに過ごす時間を想いながら……。

    D51 561 がいるホテル田園プラザの最新情報は、公式ホームページチェックしてみて。

    https://www.denenplaza.co.jp/hotel/



    (出典 news.nicovideo.jp)

    【北海道を駆けた蒸気機関車、群馬 川場村で眠るD51形561号機】の続きを読む


    加悦SL広場(かやSLひろば)は京都府与謝野町加悦にある鉄道保存展示施設。主に加悦鉄道で活躍した車両を展示している。1977年(昭和52年)9月に開設された。当初は加悦駅構内(1985年に営業廃止)にあったが、1993年(平成5年)に当時の加悦町へ加悦駅用地を譲渡することになったため、1996年(平
    11キロバイト (1,167 語) - 2019年12月25日 (水) 08:33



    (出典 yosano-kankou.net)


    貴重な車両があります。

    1 靄々 ★ :2019/12/24(火) 00:28:36 ID:U8s2WRmA9.net

    加悦SL広場、20年3月閉園へ 貴重な鉄道車両27両展示「引き取り手探したい」

     明治時代に製造され国の重要文化財に指定されている「123号蒸気機関車」を展示する京都府与謝野町滝の「加悦SL広場」について、運営する宮津海陸運輸(宮津市)が来年3月末での閉園を検討していることが23日、分かった。町の観光拠点の一つで、関係者からは落胆の声が漏れている。
     広場は1996年、同町加悦から移転してオープン。手動式の転車台があり、蒸気機関車や気動車など27両が展示されている。同社によると、現在車両の整備を担当する社員は1人。技術継承が困難な上、腐食が進んでおり、車両の維持が難しいと判断した。
     町はこのほど、町議会全員協議会で経緯を説明した。町は「会社の方針でやむを得ないが、府と対策を協議したい」としている。宮津海陸運輸の佐野博社長は京都新聞社の取材に、「施設全体を譲渡するのは難しい。車両の引き取り手を探したい」と述べた。
     広場の運営に協力する加悦鐵道保存会の吉田博一理事長(58)は「本当に残念。存続が困難なら、町も私たちと車両の保存に向けた方法を考えてほしい」と話した。


    来年3月末での閉園が検討されている加悦SL広場(京都府与謝野町滝)

    (出典 www.kyoto-np.co.jp)


    https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/104905
    2019年12月23日 21:00 京都新聞


    【【京都】「123号蒸気機関車」を展示する加悦SL広場、20年3月閉園へ 貴重な鉄道車両27両展示「引き取り手探したい」】の続きを読む


    国鉄9600形蒸気機関車(こくてつ9600がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道院が1913年(大正2年)から製造した、日本で初めての本格的な国産貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車である。「キューロク」、「クンロク」あるいは「山親爺」と愛称され、四国を除く日本全国で長く使
    49キロバイト (7,645 語) - 2019年7月19日 (金) 09:49



    (出典 livedoor.blogimg.jp)


    ここまで老朽化したら、さすがに・・・、引き取り手はあるのかな?

     北九州市の若松駅前の広場で展示されている蒸気機関車が、車両の老朽化により展示を終えることになり、市では現在、車両を引き取ってくれる人を募集しています。

    【写真】100年前に作られた車体は老朽化が進んでいる

     引き取りを募集しているのは、北九州市若松区の若松駅に隣接する「久岐の浜広場」で展示されている、1917年製造の国鉄9600形蒸気機関車19633号です。

     SL9600形は「キューロク」「クンロク」といった愛称で知られ、国鉄で最後まで稼働した蒸気機関車です。19633号は1917年に製造され、車両の大きさは全長約16.6メートル、高さは3.8メートル、重さは約69.3トン。1973年3月に引退するまで55年間走り続け、走行距離はのべ約283万キロで地球70周分に相当します。

     同車両は現役引退後、展示場所を移しながら郷土資料として保存展示されており、現在展示されている旧若松機関区の跡地である久岐の浜広場には1989年に移転されました。

     SLは石炭輸送で栄えた街の記憶を伝えてきましたが、老朽化によるさびや塗装の剥がれ、子どもたちの立ち入りによるけがの危険性など、安全上の問題を理由に、同広場での展示を終えることになりました。

     応募の要件は、2020年3月末までに車両と線路を全て移設して、その後、保存展示すること、移送費は自己負担すること、などと定められています。

     申し込みの締め切りは2019年12月25日で、応募の詳細や提出書類は、若松区役所のWebページに掲載されています。引き取りの理由や活用法などを記入した必要書類を同区役所まちづくり整備課まで提出し、引取者は審査により決定されます。

    引き取り先を募集している蒸気機関車。キューロクやクンロクの愛称で知られるSL9600形


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【北九州市、100年前に作られた蒸気機関車「キューロク」引き取り先を募集中 老朽化で展示「危険」と判断】の続きを読む


    「そこは蒸気機関士の意地なんです」 岩手「SL銀河」で感じた鉄道マンのカッコ良さ


    「そこは蒸気機関士の意地なんです」 「SL銀河」で感じた鉄道マンのカッコ良さ - ねとらぼ
    JR東日本もスゴいけど、現場の意地もスゴかった話。4時間乗り続けても飽きませんでした。てへ。【写真30枚】 (1/4)
    (出典:ねとらぼ)


    SL銀河SLぎんが)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2014年(平成26年)4月12日から釜石線で運行しているジョイフルトレインである。 東北地方の観光面からの復興支援と地域の活性化を目的として、岩手県盛岡市にある岩手県営運動公園内の交通公園に展示保存されていた蒸気機関車、C58形 (C58 239)
    19キロバイト (2,543 語) - 2019年5月27日 (月) 06:39



    (出典 www.sl-ginga.com)


    SL銀河 2019年5月25,26日

    (出典 Youtube)


    東北地方を走る目玉の蒸気機関車です。銀河鉄道をイメージした列車です。

     2019年現在、日本で運行されているSL列車は主に12種類あります。その中でもっとも所要時間が長い、つまり、もっとも長時間で楽しめる列車はJR東日本が運行する「SL銀河」です。

    【その他の画像】「大正ロマンと銀河鉄道の夜」車内の様子

     運行区間は岩手県の花巻駅と釜石駅の間。所要時間は下り列車が4時間31分、上り列車が4時間22分です。な、長い……。いくら乗り鉄だからって、4時間も同じ列車に乗り続けて飽きないのか。先に結果を言うと飽きませんでした。てへ。

     ではSL銀河の旅に出掛けましょう。

     私が乗った列車は釜石駅10時58分発の花巻行き。前日まで三陸鉄道リアス線の新規開業区間を巡り、釜石のビジネスホテルに宿泊。たっぷり睡眠を取って、釜石港まで散歩して、アタマも身体もスッキリさせてから釜石駅へ。

     プラットホームに上がると4両編成の青い客車が待っています。金色で花や鳥が描かれて、夜の星空のイメージです。SL銀河は宮澤賢治と代表作の1つ「銀河鉄道の夜」をモチーフに作られました。でも、銀河鉄道の夜ジョバンニカムパネルラが乗った列車って、SL列車ではないんですけれどね。ジョバンニが「この汽車石炭をたいていないねえ」と言うと、カムパネルラが「アルコールか電気だろう」って答えるんです。ああ、無粋なこと書いちゃったな。ごめんなさい。

     しかし、車内は宮澤賢治の世界です。座席や窓枠など室内のインテリア大正ロマンテーマステンドグラスもあってきらびやか。宮澤賢治が生きていた頃の世界観のようです。そして最大の特徴はプラネタリウム!! 定員10人ほど、約15分間の上映です。しかもプラネタリウムは無料。アテンダントさんから時刻を指定した整理券をもらいます。今回は遠野で降りるお客さんが多かったので、花巻まで行く人は遠野出発のあとの回になりました。

    ●独特の「揺れ」が楽しい その理由は…

     ポッ、と汽笛が聞こえました。蒸気機関車が先頭に連結された合図。いよいよ出発です。4時間22分の銀河鉄道の昼の旅が始まります。今度はポーオーッと長い汽笛。ガシャン連結器が鳴ります。そしてゆっくりと釜石駅を離れます。駅員さんやショッピングモールを訪れた人々が手を振って見送ってくれました。

     車窓の右側には転車台と蒸気機関車の車庫がありました。甲子川(かつしがわ)を渡ると、右手に線路が分かれていきます。あれは「三陸鉄道リアス線」です。もともとJR東日本山田線の一部でした。しかし東日本大震災で沿岸区間が津波に流されてしまいました。長い協議の末、JR東日本が線路を復旧させた上で、三陸鉄道に事業を移管させた区間です。車窓の左手、甲子川がいったん離れていきます。しかし市街地が終わる頃、またこちらの線路に寄り添います。釜石線は陸中大橋駅付近まで、甲子川の谷間を走ります。

     蒸気機関車の汽笛と駆動音が谷間に響き、次第に線路は高くなって街を見下ろす風景になります。窓の外を時々煙がたなびいていきます。SL列車の車窓の特徴ですね。でも、他のSL列車とは乗り心地が違います。耳を澄ませば、ディーゼルエンジンのような音が混じっています。そして揺れ方も左右の揺れだけではなく、「前後方向にも」小刻みに揺れています。他の列車だと、加速中は引っ張られる感覚だけです。でもSL銀河はちょっと違う。引っ張られつつ、時々戻るような感じです。

     なぜこのような音と挙動になるのか。実は、SL銀河の客車はディーゼルエンジンを搭載しており、蒸気機関車と力を合わせて坂を上るからです。蒸気機関車が走る。客車も走る。だからディーゼルエンジンの音が聞こえて、お互いの速度の小さな誤差が前後方向の揺れになるのです。他のSL列車は客車に動力がないので引っ張られるだけ。音も静かです。

     SL銀河の客車にディーゼルエンジンがある。その理由は、ディーゼルカーを改造したからです。急勾配の釜石線でSL列車を応援するためのアイデアJR東日本JR北海道ディーゼルカー「キハ142」を4両購入しました。

    ●東北にSLを──JR東日本の意地がカッコいい

     なぜ、JR東日本はそこまでして釜石線にSL列車を走らせたかったのでしょうか。その理由は、三陸地域の復興を観光で応援するという強い意思があったからです。

     2011年東日本大震災で三陸地域をはじめ、東北地方に大きな被害がありました。その経済復興のため、東北に、三陸に、観光客を呼び込みたい。そして東北地方の人々にも、力強く走る蒸気機関車の姿を見て元気になってほしい。そんな願いを込めて、SL銀河計画は始まります。

     釜石線では過去に、高崎で復活運用していたD51蒸気機関車を使ったSL列車を走らせていました。釜石線の前身の岩手軽便鉄道に宮澤賢治の親戚も出資しており、銀河鉄道の夜モチーフになったとも言われていたからです。しかし当時も蒸気機関車では力不足で、ディーゼル機関車を連結していたそうです。東日本大震災のあと、2012年に1度だけこの方法でSL列車を復活させたところ、観光誘客としても、地域を応援する意味でも大成功となりました。

     しかし、毎週高崎からD51形を借りるわけにはいきません。定期的にSL列車を走らせるための蒸気機関車がありません。そこで、岩手県盛岡市の公園に保存されていた蒸気機関車C58239号機」に白羽の矢が立ちました。大宮工場で1年間に渡って復元工事を実施します。そして客車は前述の通り、JR北海道からディーゼルカーを購入し、内装を大改造しました。蒸気機関車の復旧費用と合わせて、総額20億円のプロジェクトでした。

     JR東日本は東北復興のため、気仙沼線大船渡線の一部をBRT(バス高速輸送システム)に転換し、山田線の沿岸区間は三陸鉄道に譲り渡します。本業である鉄道を手放す一方で、大船渡線鉄道区間には「ポケモントレイン気仙沼号」、八戸線にはレストラン列車「TOHOKU EMOTION」、そして東北地方全体を巡る「TRAIN SUITE 四季島」を生み出しました。

     SL銀河もこうした「東北を盛り上げよう」という企画の1つ。何としてでも釜石線にSL列車を走らせようという、JR東日本の鉄道屋としてのこだわりを感じます。意地、または誇りかもしれません。カッコいいなあ。

    ●なるべく客車に頼らない「蒸気機関士の意地」にも感動

     SL銀河は陸中大橋駅で下り列車とすれ違います。構内には、かつて鉄鉱石を貨車に積んだ施設が残されていました。ここからSL銀河はトンネルに入ります。このトンネルは「オメガループ」とも呼ばれているヘアピンカーブのような曲線勾配です。トンネルを出てしばらく走ると、駅名の由来となった鉄橋を通過。眼下にさっき通った線路が見えます。

     さて、蒸気機関車と客車はどのように連携しているでしょう。客車の先頭に行ってみました。なるほどディーゼルカーの運転台があって、運転士が座っています。しかし目の前は蒸気機関車の炭水車があって前方は見えません。運転士は座っているだけ……と思ったら、運転台の受話器を取って何やら話しはじめました。

     私の隣で待機していた職員さんが説明してくださいました。

     「いま、蒸気機関車と連絡しています。例えば、ここからしばらく時速30キロ、という指示を受けると、ディーゼルカーマスコンを操作して時速30キロまで加速して、速度を維持する操作をします」

     なるほど運転士さんが左手側のレバーを操作しました。あれ、でも右側のブレーキハンドルがないぞ。

     「ブレーキ蒸気機関車側で一括制御する仕組みになっています」

     あ、なるほど。他の客車列車と同じように、空気ブレーキホースを連結しているから、まとめてブレーキをかけられる。やっぱり客車として扱われるんですね。

     ちなみに、このように連結した車両の別々の運転士マスコンを操作する方式を「協調運転」といいます。これに対して、電車やディーゼルカーを連結して、ひとりの運転士がまとめて加速もブレーキも一括して操作する方法を「総括制御」といいます。

    ── なるほど、SL銀河ではいつもディーゼルカー助けてもらうんですね?

     「いえ、実は協調運転はなるべくしないように技術を磨いているんですよ」

    ── え? どういうことですか?

     「SL列車なのに、“いつもディーゼル機関車に助けられてる”なんてお客さんに思われたくないんです。そこは蒸気機関士の意地なんです。だから営業開始前の試運転の時から、協調運転が必要な区間を見極めて、最低限の区間にしようと研究してきました」

    ── 最低限の区間、例えばどのあたりですか

     「協調運転する区間は、この列車だと釜石から陸中大橋までの上り勾配です。その他の区間は原則として蒸気機関車だけの力です。ただし、長いトンネルだと、煙が客室に入ってご迷惑をおかけすることがあるので、煙を減らすために協調運転する場合もあります」

    ── たったそれだけ……意外でした。

     「花巻発の場合は勾配がキツくないので、ほとんど協調運転はしません。強いて言えば、さっき話したような長いトンネル、そして、新花巻駅を発車するときですね。あそこは上り勾配の途中の駅なので、出だしで協調運転します」

    --

     すごい蒸気機関士のプライドだ。ここにSL列車を走らせようとするJR東日本の意地もすごいけれど、現場の機関士の意地もすごい良い意味で張り合っている。

     そうすると、SL銀河に乗る場合、SL列車としての走りを楽しみたい場合は、花巻発の釜石行きがオススメです。逆に、SL銀河ならではの「協調運転」を体験したい場合は釜石発の花巻行きがオススメ、ということになります。ただし協調運転時の前後の揺れは、乗り物酔いをしてしまう人はちょっとツライかもしれません。お気を付けください。

     このあと、SL銀河は遠野駅で1時間10分も停車します。これは花巻発釜石行きも同じ。駅前など遠野の街歩きを楽しめます。オススメは「馬車」。駅前から出発して、約30分で街を案内してくれます。所要時間の約4時間半のうち、1時間は遠野駅停車でした。

     遠野駅発車後に観たプラネタリウムも楽しい時間でした。列車に揺られながら、景色が見えない空間に入り、星空と物語を楽しむ。そのギャップが面白いです。ただし、観ている途中で上映に集中したため、列車にいることを忘れます。車内にある宮澤賢治ゆかりの展示物も美しく、興味深いものばかり。実質3時間半の旅は飽きる事なく、楽しい思い出となりました。

     乗車券プラス820円(※)の指定席券で乗れる、日本でいちばん長時間を楽しめるSL列車。ぜひあなたもおでかけください。ちなみに花巻~釜石間の乗車券は1660円です。普通列車扱いの快速列車ですから青春18きっぷでも乗れますよ。

    (杉山淳一/乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。日本の鉄道全路線踏破達成率は97.48%)

    JR東日本が岩手県で運行する観光列車「SL銀河」に乗車


    (出典 news.nicovideo.jp)

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